情弱ログ

参考にならないので当てにしないでください

MacでLinux Kernelをcloneするといじってないファイルがmodifiedされていると言われる現象

閲覧用にMac上にLinux Kernelをcloneしたところ、いじってないファイルがmodifiedであると言われて何もできなくなる事態が発生した。
具体的には以下のようなエラーメッセージが出力される。

$ git status
On branch master
Your branch is up-to-date with 'origin/master'.
Changes not staged for commit:
  (use "git add <file>..." to update what will be committed)
  (use "git checkout -- <file>..." to discard changes in working directory)

	modified:   include/uapi/linux/netfilter/xt_CONNMARK.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter/xt_DSCP.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter/xt_MARK.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter/xt_RATEEST.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter/xt_TCPMSS.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter_ipv4/ipt_ECN.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter_ipv4/ipt_TTL.h
	modified:   include/uapi/linux/netfilter_ipv6/ip6t_HL.h
	modified:   net/netfilter/xt_DSCP.c
	modified:   net/netfilter/xt_HL.c
	modified:   net/netfilter/xt_RATEEST.c
	modified:   net/netfilter/xt_TCPMSS.c

検索したところ、以下のようなページが見つかった。
git - Linux Kernel sources modified on OSX right after clone - Stack Overflow

要するにHFS+ではファイル名の大文字と小文字の区別がつかないので、上のファイルは衝突してgitが混乱するというのが原因らしい。
実際に確認してみたところ、確かにinclude/uapi/linux/netfilter/xt_CONNMARK.hとinclude/uapi/linux/netfilter/xt_connmark.hというファイルが見つかった。

解決策は大文字と小文字が区別される専用のディスクイメージを作成し、その中でcloneするのが良いとのこと。ディスクユーティリティを開いて、ファイル→新規イメージ→空のイメージを作成から、フォーマットの欄で大文字/小文字を区別にすればcase-sensitiveなディスクイメージが作成できる。
結構回りくどいような…
回答者も言及しているが、Virtual Box等でVMを立ててLinux環境を作り、ssh越しに閲覧するのが早いと思う。emacs派ならTRAMPを使おう。

よく使うEmacs拡張

弊校では学部1年生からEmacsの使用が強制されており、習得度の低い学生が素のEmacsを使わされています。その結果、非常に残念なことにEmacsはただただ不便なだけのエディタとしてその名が知られています。そこで、弊校におけるEmacsの悪印象を払拭し、Emacsは便利なエディタであると布教するために僕がよく使っているEmacs拡張とその設定を挙げていきたいと思います。

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ELF入門

C言語が書ける、アセンブラが吐き出すアセンブリコードが分かる、でもHello, worldするバイナリは何が書かれているか分からない…。というか、バイナリの実行って何?っていう疑問を解決したいバイナリ初心者のメモです。
今回はreadelfコマンドは知っていても、どんな意味がある出力なのかがいまいち分かっていなかったので、車輪の再開発で理解していこうという試みです。とりあえずreadelfに-h、-l、-Sオプションを指定した時と同じような出力ができるプログラムの作成を目指します。

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カーネルからリンクダウン時のイベントを飛ばす処理を探す

あるインタフェースのリンク状態を確認するために、netlinkソケットを使ってカーネルからメッセージを受信するサンプルがnetlink(7)に載っています。

struct sockaddr_nl sa;

memset(&sa, 0, sizeof(sa));
sa.nl_family = AF_NETLINK;
sa.nl_groups = RTMGRP_LINK | RTMGRP_IPV4_IFADDR;

fd = socket(AF_NETLINK, SOCK_RAW, NETLINK_ROUTE);
bind(fd, (struct sockaddr *) &sa, sizeof(sa));

このRTMGRP_LINKなパケットがどこから飛んでくるのかを調べたのでメモ。

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1年生に送るデバッガ(gdb)の使い方(中級編)

前回の記事でコアダンプからセグメンテーション違反の原因を探す方法を書きました。
今回はデバッガからプログラムを実行することで、実行中のプログラムを一時停止したり変数に何が入っているかを確認してみましょう。

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1年生に送るデバッガ(gdb)の使い方(入門編)

長い夏休みが終わって、1年生はプログラミングⅡを履修すると思います。
プログラミングⅡではポインタ、ファイル入出力といった新しい概念を学んでいくことになります。
しかし、これらの発展的な内容は便利であると共にエンバグしやすい部分でもあります。

例えば「segmentation faultって出てプログラムが止まった…」「2回目以上呼び出した時の関数の挙動が怪しい…」といったバグを埋め込んだ時、ソースコードとにらめっこするかTAを呼んでないでしょうか。
それ、デバッガを使えば解決できるんですよ。

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